JavaScriptのテンプレートリテラル入門

JavaScriptテンプレートリテラルの使い方を初心者向けに解説。バッククォートでの文字列作成・変数埋め込み・複数行文字列をコード例で紹介。中高生向け。無料。

2026年4月16日

JavaScript テンプレートリテラルとは?

文字列に変数を埋め込むとき、こんな書き方をしていませんか?

const name = '田中';
const age  = 15;

// 従来の書き方(+で連結)
console.log('こんにちは、' + name + 'さん。' + age + '歳ですね。');
// → こんにちは、田中さん。15歳ですね。

+ で文字列をつなぐのは、変数が増えると読みにくくなります。

テンプレートリテラルを使うと、もっとスッキリ書けます。

// テンプレートリテラル(読みやすい!)
console.log(`こんにちは、${name}さん。${age}歳ですね。`);
// → こんにちは、田中さん。15歳ですね。

テンプレートリテラルはバッククォート(`)で文字列を囲み、${変数名} の形で変数や式を埋め込みます。

⌨️ バッククォートの位置

日本語キーボード:「@」キーの左隣(Shiftなしで押す)
英語キーボード:「1」キーの左隣

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基本の使い方

従来の書き方(+連結)とテンプレートリテラルを比べてみましょう。

const name = '田中';
const age  = 15;
const score = 85;

// ❌ 従来の書き方(読みにくい)
const msg1 = 'こんにちは、' + name + 'さん。点数は' + score + '点でした。';

// ✅ テンプレートリテラル(読みやすい)
const msg2 = `こんにちは、${name}さん。点数は${score}点でした。`;

console.log(msg1); // こんにちは、田中さん。点数は85点でした。
console.log(msg2); // こんにちは、田中さん。点数は85点でした。

変数が増えるほど、テンプレートリテラルの「見やすさ」が際立ちます。

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式を埋め込む

${} の中には変数だけでなく、計算式や関数呼び出しも書けます。

const price = 1000;
const tax   = 0.1;

// 計算式を埋め込む
console.log(`税込価格:${price * (1 + tax)}円`);
// → 税込価格:1100円

// 配列の操作
const arr = [1, 2, 3];
console.log(`配列の長さ:${arr.length}`);
// → 配列の長さ:3

// 三項演算子(条件分岐)
const point = 75;
const result = `判定:${point >= 60 ? '合格' : '不合格'}`;
console.log(result); // → 判定:合格

// 関数の呼び出し
const toUpper = (str) => str.toUpperCase();
console.log(`大文字:${toUpper('hello')}`);
// → 大文字:HELLO

複数行の文字列

テンプレートリテラルは改行をそのまま含められます。\n を書かなくていいので便利です。

// ❌ 従来の書き方(\nで改行)
const msg1 = '1行目\n2行目\n3行目';

// ✅ テンプレートリテラル(そのまま改行できる)
const msg2 = `1行目
2行目
3行目`;

console.log(msg2);
// 1行目
// 2行目
// 3行目

HTMLを動的に生成する

テンプレートリテラルの最もよく使われる活用例が「JavaScriptでHTMLを生成する」です。

const fruits = ['りんご', 'バナナ', 'みかん'];

// 配列からHTMLのリストを生成
const html = `
  <ul>
    ${fruits.map(fruit => `<li>${fruit}</li>`).join('')}
  </ul>
`;

document.getElementById('list').innerHTML = html;
// → <ul><li>りんご</li><li>バナナ</li><li>みかん</li></ul>

map() と組み合わせると、配列データを一気にHTMLに変換できます。

実践例:商品カードを動的に表示

実際の開発でよく使われる「データからHTMLカードを生成する」例を見てみましょう。

const products = [
  { name: 'Tシャツ', price: 2000, tag: 'セール' },
  { name: 'ジーンズ', price: 5000, tag: '新着' },
  { name: 'スニーカー', price: 8000, tag: '人気' },
];

const container = document.getElementById('products');

products.forEach(product => {
  const card = document.createElement('div');
  card.className = 'product-card';

  // テンプレートリテラルでHTMLを生成
  card.innerHTML = `
    <span class="tag">${product.tag}</span>
    <h3 class="product-name">${product.name}</h3>
    <p class="price">¥${product.price.toLocaleString()}</p>
    <button class="btn-add">カートに追加</button>
  `;

  container.appendChild(card);
});

+ を使って書くのと比べると、テンプレートリテラルがいかに読みやすいかがわかります。

タグ付きテンプレートリテラル(応用)

テンプレートリテラルの応用として「タグ付きテンプレートリテラル(Tagged Template Literals)」があります。初心者にはまだ使う機会は少ないですが、知っておくと便利です。

// タグ付きテンプレートの基本形
function tag(strings, ...values) {
  let result = '';
  strings.forEach((str, i) => {
    result += str;
    if (i < values.length) {
      result += values[i].toString().toUpperCase(); // 埋め込み値を大文字に
    }
  });
  return result;
}

const name = 'taro';
console.log(tag`こんにちは、${name}さん!`);
// → こんにちは、TAROさん!

タグ付きテンプレートはReactの styled-components(スタイルドコンポーネント)などのライブラリでよく使われています。

よくある間違いと注意点

間違い1:バッククォートとシングルクォートを混同する

`(バッククォート)と '(シングルクォート)は別物です。テンプレートリテラルにはバッククォートを使います。間違えると「Uncaught SyntaxError」が出ます。

間違い2:$の波括弧を忘れる

const name = '田中';

// ❌ 間違い:波括弧なし($nameが文字列として表示されてしまう)
console.log(`こんにちは、$name さん`); // → こんにちは、$name さん

// ✅ 正しい:波括弧あり
console.log(`こんにちは、${name}さん`); // → こんにちは、田中さん

間違い3:意図しない改行が入る

// テンプレートリテラルの中の改行はそのままHTMLに入る
const html = `
  <p>テキスト</p>
`;
// htmlの先頭と末尾に改行が含まれる
// trim()で除去できる
const cleanHtml = html.trim();

まとめ

  • ✅ バッククォート(`)で文字列を囲む
  • ${変数名} で変数や式を埋め込める
  • ✅ 改行をそのまま含められる(\n 不要)
  • + での連結より読みやすく書ける
  • ✅ 計算式・関数呼び出しも ${} の中に書ける
  • ✅ HTMLを動的に生成するときに特に便利

テンプレートリテラルを使うと、文字列操作がシンプルになります。レッスンでさらに実践的な使い方を学んでみましょう。

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JavaScriptテンプレートリテラルの使い方を初心者向けに解説。バッククォートでの文字列作成・変数埋め込み・複数行文字列をコード例で紹介。中高生向け。無料。

出典: https://start-web-programming.com/blog/javascript-template-literal/