2026年5月12日
情報Ⅰのレポート課題を攻略しよう
情報Ⅰでは、プログラミング実習やデータ分析、Webサイト制作の後にレポート提出を求められることが多いです。「何を書けばいいかわからない」「テンプレートはあっても結局どう埋めればいいの?」という人のために、この記事では基本構成に加えて、そのまま穴埋めで使える具体的なテンプレートと、実際に書ける文例を紹介します。
レポートで最も差がつくのは「考察」の部分です。この記事では、減点されやすい薄い考察と、評価される考察の違いを実際の文例で比較しながら解説します。
情報Ⅰ試験対策まとめでテスト対策も合わせて確認しましょう。
レポートの基本構成
情報Ⅰのレポートは、実験レポートと同じ「目的→方法→結果→考察→参考文献」の型に沿って書くのが基本です。それぞれの項目で書くべき内容を整理しておきましょう。
- 目的 — この実習で何を学ぶか・何を調べるか。「〜のプログラムを作る」「〜の関数の使い方を理解する」のように、実習前に配られた課題文の指示を自分の言葉で言い換えて書きます。
- 方法 — どんな手順で行ったか(使ったツール、手順)。使用したソフト名・言語名(Python、Excel、HTML/CSSなど)と、作業の順番を箇条書きにするとわかりやすくなります。
- 結果 — 何ができたか(スクリーンショット、データ、コード)。「できた/できなかった」だけでなく、実際の数値やコードの主要部分を示すことが重要です。
- 考察 — 結果から何がわかったか、うまくいかなかった点と改善案。レポートの中で最も評価に差がつく項目です(詳しくは次章のテンプレートと文例を参照)。
- 参考文献 — 参考にしたWebサイトや教科書。サイト名とURL、閲覧日をセットで記載します。
テーマ別テンプレート【穴埋め式・そのまま使えます】
下線部(___)を自分の実習内容に置き換えるだけで、そのままレポートの下書きになるテンプレートです。テーマごとに「テンプレート」→「記入例」の順で紹介します。
① プログラミング実習レポート
穴埋めテンプレートは次の通りです。
【目的】___(例:条件分岐を使い、数値の判定を自動化するプログラムを作る)を学ぶため、___というプログラムを作成した。
【方法】___(使用した言語・ツール名)を用いて、以下の手順で作成した。
1. ___
2. ___
【結果】以下のコードを作成し、実行結果は___(画面の説明)の通りになった。
(主要なコードを貼る)
【考察】___という結果になった理由は___と考えられる。当初___という不具合が発生したが、___と修正することで解決した。今後は___を追加すればさらに改善できると考える。
【参考文献】___(参考にしたサイト名・URL) たとえば「1〜20までの数を出力し、3の倍数のときは代わりに『Fizz』と表示するプログラム」を作った場合の記入例です。
for i in range(1, 21):
if i % 3 == 0:
print("Fizz")
else:
print(i) ❌ 悪い考察の例:「うまくいってよかったです。楽しかったです。」
⭕ 良い考察の例:「変数iが3で割り切れるかどうかをif文の i % 3 == 0 という条件で判定した結果、期待通り3の倍数のときだけ『Fizz』と表示された。当初は剰余演算子(%)を書き忘れて全ての数値がそのまま出力されてしまったが、条件式を修正することで解決した。今後は5の倍数の場合も判定を加えることで、教科書のFizzBuzz問題に拡張できると考える。」
② データ分析レポート
穴埋めテンプレートは次の通りです。
【目的】___(例:クラスの小テストの得点データから傾向を読み取る)ため、___のデータを分析した。
【方法】表計算ソフトの___関数(AVERAGE/MAX/MIN等)を使い、___を計算した。グラフは___(棒グラフ/折れ線グラフ等)で表した。
【結果】___(数値・グラフの内容)という結果になった。
【考察】結果から___という傾向がわかった。最大値と最小値の差は___であり、___(原因の仮説)が考えられる。ただしこのデータだけでは___は判断できないため、___の調査が必要だと考える。
【参考文献】___ たとえば5人分の小テストの得点(72点・85点・90点・68点・100点)をAVERAGE関数で分析した場合の記入例です。
| 生徒 | Aさん | Bさん | Cさん | Dさん | Eさん | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | 72 | 85 | 90 | 68 | 100 | 83 |
❌ 悪い考察の例:「平均は83点で、まあまあだと思う。」
⭕ 良い考察の例:「5人の得点(72、85、90、68、100)をAVERAGE関数で計算すると平均は83点だった。最高点(100点)と最低点(68点)の差は32点あり、ばらつきが大きいことがわかる。90点以上が2人、70点未満が1人おり、得点が二極化している可能性がある。原因として事前学習の量が考えられるが、今回のデータだけでは判断できないため、学習時間についてのアンケート調査が必要だと考える。」
③ Webサイト制作レポート
穴埋めテンプレートは次の通りです。
【目的】___(例:自己紹介を発信するWebサイトを作る)ため、___ページ構成のサイトを制作した。
【方法】___(HTML/CSS/JavaScript等)を使い、次のページを作成した。
・___ページ:___の内容
・___ページ:___の内容
【結果】完成した画面は___の通りである。(スクリーンショットを貼り、各画面に説明文をつける)
【考察】制作の際、当初___という不具合が発生した。原因を調べたところ___だとわかり、___と修正することで解決した。今後は___を使って___を改善したい。
【参考文献】___ たとえばトップページ・自己紹介ページ・お問い合わせページの3ページを制作した場合の記入例です。
❌ 悪い考察の例:「サイトが完成してよかったです。」
⭕ 良い考察の例:「トップページからお問い合わせページへのリンクを設定した際、当初はクリックしても別ページに遷移しないという不具合が発生した。原因を調べたところ、href="about.html"とすべきところを誤ってhref="/about.html"という絶対パスで指定していたためだとわかった。相対パスに修正することで解決した。今後はCSSのFlexboxを使い、スマートフォンでも見やすいレイアウトに改善したい。」
HTML/CSSレポートテンプレートでそのまま使えるコードテンプレートを入手できます。自由研究の発表資料も参考になります。
考察でよく使う言い回し集
「何を書けばいいかわからない」ときは、以下の言い回しに自分の実習内容を当てはめてみましょう。空欄を埋めるだけで考察の骨組みが作れます。
- 結果を説明する — 「___という結果になった。これは___(方法・条件)によるものと考えられる。」
- 原因を分析する — 「当初___という問題が発生したが、原因は___であった。___と修正することで解決した。」
- 比較する — 「___と___を比較すると、___という違いが見られた。」
- 改善案を示す — 「今後は___を追加・変更すれば、___という点をさらに改善できると考える。」
- 限界を認める — 「今回のデータ・実習だけでは___は判断できないため、___の追加調査が必要だと考える。」
これらの言い回しは、前章のテーマ別テンプレートの【考察】欄にそのまま組み合わせて使えます。
よくある減点ポイント
- ❌ コピペ — ネットの文章をそのまま貼る(引用なら「」でくくり出典を明記する。丸写しは評価対象外になることが多い)
- ❌ 考察不足 — 「楽しかった」「難しかった」だけで終わる。前章の言い回し集を使い「なぜそうなったか」「どう改善するか」まで書く
- ❌ 参考文献なし — 参考にしたサイトのURLを必ず記載する(教科書だけを使った場合は教科書名でもよい)
- ❌ スクリーンショットだけ — 画像を貼るだけで説明がない。「この画面は___を表している」と一言添える
- ❌ 手順の丸写し — 「方法」欄に授業プリントの指示文をそのまま書き写す。自分が実際に行った作業として書き直す
提出前チェックリスト
- ✅ 目的・方法・結果・考察・参考文献が揃っている
- ✅ 考察に「なぜ」「どうすれば改善できるか」が書かれている
- ✅ スクリーンショットに説明文がついている
- ✅ 参考文献のURLが記載されている
- ✅ 誤字脱字をチェックした
- ✅ ファイル名・提出形式が指定通り
参考文献の書き方の例
参考文献は「サイト名」「URL」「閲覧した日付」をセットで書くのが基本です。
・start-web-programming.com「情報Ⅰのレポートの書き方」
https://start-web-programming.com/blog/joho1-report-writing-guide/(閲覧日:____年__月__日) GitHub PagesでWebサイト制作の成果物を公開すると評価が上がることも。
まとめ
- ✅ 基本構成:目的→方法→結果→考察→参考文献
- ✅ テーマ別テンプレートの___を自分の実習内容で埋めれば下書きが完成する
- ✅ 考察は「なぜ」「改善案」を、言い回し集を使って具体的に書く
- ✅ コピペNG、参考文献は必ず記載
- ✅ スクリーンショットには説明文をつける
テンプレートと文例をそのまま真似するだけでも、考察の質は大きく変わります。まずは自分の実習内容を当てはめて、下書きを作ってみましょう。